御菓子司 意味

格式の高い和菓子屋のことを「御菓子司」と言っていますが、今日、御菓子司は、一般的には「お菓子屋さん」の意味です。慣用的には、駄菓子屋と区別するためにも使われています。

御菓子司の「司」は、「役所、役人、役目」という意味があります。司とは宮中に仕えていた人の官職名です。つまり、御菓子司とはお菓子を作る国家公 務員という意味合いがあります。この御菓子作りの国家公務員、宮中に献上する尊いものを作っていることから、「御」菓子司と呼ばれていました。昔はあらゆ る業者が宮家や大名家に出入りして御用を務めていました。いわゆる「ご用達」です。しかし、京都では新規参入が禁止されていたので、「司」には、カルテル の会員という意味合いも含まれていました。また、宮中に出入りするために、大掾(たいじょう) や国名を名乗っていた業者もいました。

 

つまり、御菓子司は、宮中・幕府の出入りを許され、お菓子の納入を引き受けていた、唯一のお菓子の老舗だったと言えます。御菓子司という語がいつご ろから現在使われている意味で使われるようになったかは、はっきりしていません。和菓子の老舗、虎屋が所蔵している商売の記録に「御用所京都御菓子司 と らや近江大掾」と記すよう指示されたものが残っています。これは、元禄16年(1703年)の記録で、このころにはすでに、御菓子司が現在使われている意 味で広まっていたと見られています。御菓子司は徐々にご用達とは関係なく多くのお菓子屋さんが使い始めて、現在まで至っています。

御菓子司には、本来、宮中などに納品することを許された、格式の高い菓子屋という意味があります。ですから、御菓子司を「おかしつかさ」と表記している和菓子屋さんも結構ありますが、「おんかしつかさ」と読むのが正しいと言えます。

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